林檎舎ニュース

投稿日:2016/04/06

シリア東部のデリゾール空軍基地でシリア軍に対し「IS」がマスタードガス(致死性ガス)で攻撃との現地メディア報道

シリア東部のデリゾール空軍基地でシリア軍に対し「IS」がマスタードガス(致死性ガス)で攻撃との現地メディア報道

現地メディア シリアの国営シリアアラブ通信(SANA)の報道によると、4月4日に「IS(イスラム国)」がシリア東部デリゾール郊外の空軍基地(政府側が掌握している施設)で、シリア軍に対してマスタードガス(致死性ガス)を使用して攻撃したと伝えられました。シリア軍兵士の正確な死者数は報道されていません。

「IS」によるマスタードガスを用いた攻撃は過去にもあり、先月9日にはイラク北部のキルクーク南の町「タザ」でISによる犯行だと思われる化学兵器攻撃が行われ、子供3人が死亡するなどしています。

【IS シリア軍に致死性ガス攻撃】シリア国営メディアは、過激派組織「イスラム国」がシリア軍に対して致死性のガス攻撃を仕掛けたと報じた。マスタードガスか。
マスタードガスってすぐに不活性化するんじゃなかったっけ?ISはどうやって保管保存してんだ?
ISがシリア軍に致死性ガス攻撃、マスタードガスか 国営メディア

ISがシリア軍に致死性ガス攻撃、マスタードガスか 国営メディア

【AFP=時事】シリアの国営シリア・アラブ通信(SANA)は4日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が包囲している同国東部の空軍基地で、シリア軍に対して致死性のガスによる攻撃を仕掛けたと報じた。

 攻撃を受けたのは、シリア東部デリゾール(Deir Ezzor)郊外の政府軍側が掌握している空軍基地。SANAは「マスタードガスが充填(じゅうてん)された複数のロケット弾で攻撃され、窒息する者もいた」としている。シリア軍兵士の正確な死者数は伝えていない。

 ISは最近、シリアおよび隣国イラクでの一連の攻撃でマスタードガスを使用している疑いが持たれている。先月9日にはイラク北部キルクーク(Kirkuk)の南に位置する町タザ(Taza)で、ISによるものとみられる化学兵器攻撃があり、子ども3人が死亡、約1500人がやけどや発疹、呼吸器の異常などの症状を訴えていた。【翻訳編集】 AFPBB News

【参照】ヤフーニュース

イスラム国が使用した「マスタードガス」とは?詳細・説明

 マスタードガス (Mustard gas) は、化学兵器のひとつ。2,2′-硫化ジクロロジエチル(2,2′-Dichloro Diethyl Sulfide)という化合物を主成分とする。びらん剤(皮膚をただれさせる薬品)に分類される。硫黄を含むことから、サルファマスタード(Sulfur mustard gas)とも呼ばれる。

 主にチオジグリコールを塩素化することによって製造される。また、二塩化硫黄とエチレンの反応によっても生成される。純粋なマスタードガスは、常温で無色・無臭であり、粘着性の液体である。不純物を含むマスタードガスは、マスタード(洋からし)、ニンニクもしくはホースラディッシュ(セイヨウワサビ)に似た臭気を持ち、これが名前の由来であるが(他にも、不純物を含んだマスタードガスは黄色や黄土色といった色がついている為に、マスタードの名が付けられたという説もある、さらに皮膚につくと傷口にマスタードをすりこまれるぐらいの痛さというのもある)。第一次世界大戦のイープル戦線で初めて使われたため、イペリット(Yperite)とも呼ばれる。

 実戦での特徴的な点として、残留性および浸透性が高いことが挙げられる。特にゴムを浸透することが特徴的で、ゴム引き布を用いた防護衣では十分な防御が不可能である。またマスクも対応品が必要である。気化したものは空気よりもかなり重く、低所に停滞する。

 マスタードガスは遅効性であり、曝露後すぐには被曝したことには気付かないとされる。皮膚以外にも消化管や、造血器に障害を起こすことが知られていた。この造血器に対する作用を応用し、マスタードガスの誘導体であるナイトロジェンマスタードは抗癌剤(悪性リンパ腫に対して)として使用される。ナイトロジェンマスタードの抗癌剤としての研究は第二次世界大戦中に米国で行われていた。しかし、化学兵器の研究自体が軍事機密であったことから戦争終結後の1946年まで公表されなかった。一説には、この研究は試作品のナイトロジェンマスタードを用いた人体実験の際、白血病改善の著効があったためという。

人体への作用
 マスタードガスは人体を構成する蛋白質やDNAに対して強く作用することが知られており、蛋白質やDNAの窒素と反応し(アルキル化反応)、その構造を変性させたり、DNAのアルキル化により遺伝子を傷つけたりすることで毒性を発揮する。このため、皮膚や粘膜などを冒すほか、細胞分裂の阻害を引き起こし、さらに発ガンに関連する遺伝子を傷つければガンを発症する恐れがあり、発癌性を持つ。また、抗がん剤と同様の作用機序であるため、造血器や腸粘膜にも影響が出やすい。

【参照】ウィキペディア:マスタードガスの項目

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