林檎舎ニュース

投稿日:2015/11/05

【劇場・ホール2016年問題】深刻な首都圏のライブ会場不足が話題に

【劇場・ホール2016年問題】深刻な首都圏のライブ会場不足が話題に

2020年のオリンピック・パラリンピックに向け首都圏の大型施設の改修が重なることでコンサートホールや芸術舞台が不足する問題で、音楽アーティストもコンサート会場を確保できなくなる「2016年問題」が指摘されています。5日にサカナクションの山口一郎さんらが都内で会見を開き、問題提起を行いました。

ネット上では「2016年問題」について、地方コンサートを増やして欲しいといった声も出ており、今後の動向が気になる問題となりそうです。

【ライブの「2016年問題」提起】東京五輪を前に首都圏のライブ会場が不足する問題についてサカナクションの山口らが会見。大型施設の改修などが重なり危機感。
サカナ山口ら会見 ライブ会場『2016年問題』 時期の調整、代替施設確保訴える

首都圏のライブ会場が不足する「2016年問題」について、日本芸能実演家団体協議会(以下、芸団協)会長で能楽師(人間国宝)の野村萬、サカナクションの山口一郎、JAM Projectの影山ヒロノブらが5日、東京・芸能花伝舎で記者会見を開き、問題提起を行った。

「劇場・ホール2016年問題」とは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、首都圏の大型施設の閉鎖、建て替え、改修時期が重なり、2016年以降、コンサートや芸術舞台の会場が不足することに対し、芸術団体、プロダクション、プロモーターらの危機感から浮上した問題。

今年に入り、1月末に東京・青山劇場(収容人数1200人)が閉鎖、3月末に日本青年館(同1360人)が一時閉館(18年初夏をメドに移転)、10月4日をもって渋谷公会堂(同2084人)が建て替えのため一時閉館に。来年には横浜アリーナ(同1万7000人、1月12日~6月30日まで休館)、さいたまスーパーアリーナ(同3万7000人、2月15日~5月15日まで休館)の改修工事期間が重なる。ホールの閉鎖が進んだ2004年から今年までに累計で2万5000席余りがなくなり、さらに2016年には6万席余りが使用できなくなる期間が出てくる計算だ。

実演家の立場から山口は、今から全国ツアーの日程を組もうとすると、首都圏の会場は「1年半から2年先にならないと予約できない状況」と説明。「1万人の会場がなくなると、それまでその会場を使っていたアーティストが5000人の会場を2日間使用することになり、5000人の会場を使っていたアーティストが2000人の会場を2日、もしくは3日間使用することになります。
玉突き現象で最後にはライブハウスにも影響するかもしれません」と問題を提起した。

バレエダンサー・東京バレエ団芸術監督の斎藤友佳理氏は「バレエに携わる者にとって、五反田ゆうぽうとが今年9月に閉館され、大きな影響を受けています。東京のほとんどのバレエ団が、このホールで上演してきました。年間にバレエの公演、リハーサル含め150日ほど使用されていたようです」と内情を打ち明け、「私たちが直面している困難を脱するため、理解とご支援をお願いします」と訴えかけた。

山口は首都圏の会場不足は地方公演にも影響するといい、「地方コンサートはスタッフ全員が帯同したり、機材を運ぶとなると経済的にも負担がかかります。関東での収益を主にして地方公演をしていく形なので、関東のコンサートが不足すると、地方にもさらに行けなくなってしまうという懸念があります」と告白。影山も「まったく同じで、JAM Projectは来年6月から全国ツアーを組もうとしているのですが、東京の会場がなかなか決められないので、地方の会場の規模やスケジュールもなかなか決められない」と話した。

琴古流尺八演奏家で日本三曲協会会長の川瀬順輔氏も含め、いずれの登壇者も「ファンの皆さんの安心・安全を保つための改修、改築は進めていただきたい」としながらも、「可能な限り時期の調整をお願いしたい。代替施設の確保や既存のホールの有効活用について関係各所の皆さんと意見交換ができれば」(山口)と、まずは国や関係各省庁、エンターテインメントに関わる企業との意見交換の場を求めた。

【参照】ヤフーニュース

関連記事

更新情報をSNSで配信しています!
「林檎舎ニュース」アカウントのツイッターフォロー・Facebookページに
【いいね!】お願いします!
Return Top